『華鴒大塚美術館』の概略
華鴒大塚美術館は、タカヤグループが創業百周年を記念し、メセナ活動を通じて地域の芸術文化の発展と蓄積に寄与しようと、平成4年に財団法人タカヤ文化財団を設立、平成6年6月に開館いたしました。 鉄筋コンクリート造りで数奇屋風の日本瓦を葺いた屋根の和風スタイルの建築。玄関を入ると広いロビー、目の前には日本庭園『華鴒園』が広がります。 |
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展示室は、第1展示室、第2展示室と『はなとり展示室』があり、各展示室ではテーマを設定して展示するほか、『はなとり展示室』はお茶席、講演会などの催しのできる多目的スペースとなっています。 枯れ山水の日本庭園『華鴒園』は上田宗箇流第十五代家元・上田宗源宗匠の設計・監理によるもので、茶道の風雅幽寂の境地を表現して、宗箇流の美意識の伝統が感じられるものになっています。 |
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広島県神辺町出身の日本画家・金島桂華の作品約300点(素描を含む)を主体に、横山大観、橋本関雪、児玉希望、前田清邨、池田遙邨、梅原龍三郎など近現代の日本画壇・洋画壇を代表する作家の作品約600点を所蔵しています。 | ||
『華鴒』の由来
タカヤグループの創業は、1894年に織物業をはじめた大中屋にさかのぼります。
織物事業は大中屋から高屋織物(株)(現在のタカヤ商事㈱)へ受け継がれ発展してきましたが、その過程で小倉織の綿織物輸出ではシェア70%を占めるまでになりました。
その当時使っていた小倉織の商標が「華鴒」(かれい)であったことから、タカヤグループの歴史を物語る名称として美術館の名前に採用しました。
また展示品には「華」のつく画家の作品が多いことや作品自体も「はな」や「とり」を描いたものが多いことから「華鴒」と書いて「はなとり」と命名しました。