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お客様からよくいただく質問と回答をまとめています。

こちらにない質問や疑問等ありましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

インサーキットテスタとは何ですか。
インサーキットテストとは、どのような検査ですか。

インサーキットテスタは、電子部品と基板との接続信頼性や、部品間違いを検査する装置です。
あらゆる電子機器を正しく機能させるためには、機器内にある電子回路基板が正常に動作する必要があります。
電子回路基板は、電子部品がプリント配線板(基板)に正しく実装され、電源が供給されることにより動作が可能となりますが、この電子部品が実装された状態の電子回路基板を検査することをインサーキットテスト(ICT)と呼びます。
インサーキットテストでは、基板に実装された個々の電子部品(抵抗器・コンデンサ等)の定数、ダイオード特性などを微小な電気信号で検査することにより、基板自体に余計な負荷を与えることなく、良否を比較検査します。
MDA(Manufacturing Defect Analyzer:製造不良解析装置)とも呼ばれます。

主な検査内容

  • 半田のショート・オープン
  • パターン断線
  • 部品の欠品
  • 部品の定数間違い
  • 極性のある部品の逆挿入
  • IC・コネクタのリード浮き
  • デジタルトランジスタやフォトカプラ、ツェナーダイオードの動作確認
  • その他、簡易ファンクション検査

インサーキットテスタにはどのような種類がありますか。

インサーキットテスト(プリント基板の電気検査)のプロービング方法には、治具式とフライングプローブ式とがあります。

治具式
コンタクトプローブが埋め込まれた検査治具を検査基板に接触、全てのプローブを同時に基板上の所定のテストポイントに接触させます。その状態で、計測ラインをリレーで切り替えながら各電子部品の検査を実行します。検査対象となる基板には,それぞれの検査を組み合わせるプログラムと,専用の治具を製作する必要があり,コスト、スピード、保管スペースの面で課題があります。

フライングプローブ式
1987年に、世界で初めてタカヤが開発した方式です。コンタクトプローブを保持した複数のアームが基板上の任意のポイントに移動してプロービングを行います。プローブの移動時間が必要なので治具式に比較すると検査時間は長くなりますが,専用治具が不要で、検査プログラムの入れ替えにより段取り替えが可能なため,検査工程トータルで見た場合、作業時間・コストの削減につなげられます。また、多品種少量生産の基板検査にも適しています。テストポイントの座標も任意に変更でき、基板の部分的な設計変更への対応も容易です。試作基板の実装検査や不良品の解析などの工程でも利用されています。

治具式テスタと比較した場合の、フライングプローブテスタのメリットは何ですか。

フライングプローブテスタを用いてインサーキットテストを行う場合のメリットは以下の通りです。

  1. 検査基板ごとに、毎回カメラで位置を確認し、アライメント補正を行いますので
    非常に正確なプローブコンタクトが可能であり、より高精度な検査を可能とします。
    また、基板のセット位置調整に手を煩わすこともありません。
  2. 万が一、プローブコンタクト位置ズレによる測定エラーがあった場合でも
    自動的にコンタクト位置をずらしての再検査(リトライ)を行うことができます。
    オペレータが手動で再検査や確認を行う手間はなく、誤判定の発生を軽減します。
  3. 測定個所によって、プローブストローク量やコンタクトスピードを個別に設定できます。
    繊細なワークの場合は、コンタクトの寸前に減速させることで接触の衝撃を最小限に抑え、
    ハンダ表面にフラックス被膜がある場合はハードコンタクトを行うなど、あらゆる条件において、安定した検査を実現します。
  4. カラーカメラによるAOI(画像検査)機能を標準搭載しています。
    インサーキットテストだけでは検出できないバイパスコンデンサの欠品などの実装不良を光学的に検査します。
  5. ピンボード治具を製作する必要がなくなるため、ランニングコストが大幅に削減でき、 検査開始までにかかる時間も大幅に短縮できます。
    また、治具の保管スペース確保や管理・メンテナンスも不要です。

これらのメリットを最大限に活かすことで、より高精度かつ短時間での基板検査を可能とし、 お客様の検査コスト削減に貢献致します。
詳しい内容については営業担当より説明させていただきますので、 治具式テスタからの代替えを検討されている企業様、ぜひお問い合わせください。

フライングプローブテスタの運用に専用治具は必要ですか。

タカヤが世界で初めて開した『フライングプローブ方式』の基板検査用テスタは、ロボットアームによって検査対象箇所にプローブ(検査針)を接触させる方式を採用していますので、治具作成の費用は必要ありません。
一般的な治具式(プレス式)の基板検査装置は、ピンボードタイプの治具を作成・保管する手間とコストもかかり、ランニングコストが多くかかりますが、フライングプローブテスタに置き換えていただくと一切不要となります。

フライングプローブテスタの運用には、専門的な知識が必要ですか。

タカヤのフライングプローブテスタには、専門知識が無くても検査プログラムの作成が簡単に行える自社開発の専用ソフトウェアをご用意しており、どなたでも簡単な操作でお使いいただけます。
グループ内にEMS事業部門にあることを活かし、実装現場の生のご意見を開発にそのまま反映することで、本当に「使いやすい」と言っていただけるソフトウェアとなっております。
詳しくは営業担当までお問い合わせください。

フライングプローブテスタの価格が知りたい。見積がほしい場合はどうすればよいでしょうか。

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